MFI 5000 Series
サブビジブル粒子解析
望ましくない副作用や薬効を低下させる恐れのあるSVP (Sub-visible particle:サブビジブル粒子) に対して監督機関は懸念しており、バイオ医薬品の製剤処方において、十分な特性評価を行うことを望んでいます。しかしその名前が示すとおり、これは容易な課題ではありません。
MFI™ 5000シリーズはイメージベースの粒子計数器で、FDAが要求するバイオ医薬品の凝集体や微粒子を分類し定量化することが可能です。また精度が高く再現性のある結果を得られ、様々な独自の特性測定基準で製剤のモニターや最適化が可能です。
ルーチン試験にスケールアップする際は、Bot1オートサンプラーが活躍します。お持ちのMFI5000システムに追加することで、導入した日から粒子分析の自動化が可能となります。Bot1はサンプルのローディング、洗浄、リンスを最大90サンプルまで自動処理が可能で、工程全体の標準化をサポートします。
Technology & applications
全粒子のカウント
バイオ医薬品製造におけるSVPのタンパク質凝集体の検出と測定は簡単ではなく、また情報量も十分ではありませんでした。従来の粒子測定は粒子の大きさのみ、もしくは大きさと濃度を光の散乱や光遮蔽、あるいはクロマトグラフィーでのサイズでの区分、その他の間接測定法を用いて測定していましたが、頻繁にSVP を見落としていました。
イメージ画像について
MFIは粒子の画像を取得するため、形状に関するデータも得られます。大きさ、計数、そしてイメージ強度などを形態学と組み合わせて、粒子を種類(タイプ)で分類する理想的な方法を提供します。これはコールターカウンターや光遮蔽法など、大きさと計数の情報だけでは得られないものです。形態とイメージ強度が伴うことで、粒子の区分が可能となります。MFIはタンパク質製剤中のコンタミ粒子の種類を評価したり、異なる亜母集団をその物理的形状に基づいて区別することが可能です。シリコンオイル、タンパク質凝集体あるいは他の典型的な混在物など、一般的な粒子の計数変化を監視しようとするとき、それは本当に便利な機能です!
難しいバイオ医薬品分析を簡単に
最近のタンパク質製剤の多くは、高タンパク質濃度あるいは安定化添加物の影響で粘性が高くなっています。光遮蔽のような粒子計測法は、希釈および手間のかかるバリデーションが必要となります。しかしMFIは両方とも不要で、幅広い種類のサンプル(小容量から大容量、高濃度から低濃度タンパク質やペプチドなど)で実績ある方法として、多くの工業界からの論文とプロテインシンプルのアプリケーションノートで証明されています。